路線バスの自動運転化の技術開発に向けた実証実験

パイオニアとみちのりホールディングス、茨城交通の3社は、路線バスの自動運転の実現に向けた実証実験を、1月から茨城県常陸太田市内で行っている。

この実証実験は、2017年の8月にパイオニアとみちのりHDが実施について合意したもので、実際に顧客が乗車される路線バスを利用して行う。将来的な路線バスの自動運転化に向けて、リアルな運行情報を収集・解析し、スムーズかつ安心・安全な自動運転を実現する技術の研究・開発につなげることを目的としている。

複数のバス会社を保有し、路線バスの運行ノウハウを持つみちのりグループと、カーナビゲーションで培った高い自車位置推定技術や、自動運転に必要とされる走行空間センサー「3D-LiDAR」、自動運転用地図などの開発を進めるパイオニアは、それぞれの強みと知見を持ち寄り、将来の自動運転社会の実現に向けて研究・開発を進めるという。

具体的には、熟練バス運転手が運行する路線バスの走行環境および車内状況を撮影し、その解析と評価を通じて、よりスムーズで安心・安全な自動走行バスを実現するためのデータおよびノウハウを収集・蓄積する。