1,000拠点に導入、アジリティ向上とセキュリティ強化を実現

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、日立製作所が運用する日立グループのグローバルネットワーク「GWAN」において、日本国内としては最大規模となる1,000拠点に対し、SD-WANソリューションの提供を順次開始する。

SD-WANは、ネットワークをソフトウェアで制御する「SDN」技術をWANに適用し、通信内容に応じて、MPLSなどの閉域ネットワークとインターネットを自動的に振り分けて使うなど、柔軟なネットワーク環境を実現する技術。

コントロールパネルでの操作により、1,000拠点のネットワーク構成やルーターなどの設定変更を数十秒から5分程度で完了でき、拠点の増減に合わせた柔軟かつ迅速な対応が可能になる。これにより、日立グループのビジネススピードに合わせて、GWANを柔軟に運用することができる。

また、パブリッククラウドなどのインターネットを利用する通信を、データセンターからではなく拠点から直接行うインターネットブレイクアウト機能により、GWANのネットワーク帯域を最適化する。

このサービスのセグメンテーション機能を利用することで、システムやグループ会社単位にネットワークを分割可能。これにより、例えば、グループ会社にサイバー攻撃が起きた場合でも、影響範囲をGWAN全体に波及させることなく最小限に抑えられるメリットがあるという。

NTT Comは、NFV技術を活用し、クラウド上でファイアウォールなどのセキュリティ装置を運用するソリューションの提供や日本国内の他拠点や海外拠点への同サービスの拡大に向けて、日立製作所と引き続き検討していく。