山口フィナンシャルグループと山口銀行、日立は地域活性化を目的に、銀行が所有している事業データを日立のAI「Hitachi AI Technology/H」で分析し、山口FGおよび山口銀行の顧客にとって有益となるマッチング候補先を抽出・検証する実証実験を開始する。
実証実験では、帝国データバンクが持つ、企業プロフィールや販売先・仕入れ先などの取引データといった全国の企業信用調査データを銀行の事業データとともにAIで分析し、マッチング成立の可能性が高い条件を導き出す。導き出した条件を基に最適なマッチング候補先を抽出し、日立の鉄道車両製造工場(山口県下松市)に対してビジネスマッチング提案を行うことでその有効性を検証する。
実証実験は日立と山口銀行、YMFG ZONEプラニングの3社で2016年2月に締結した、山口県およびその周辺地域における鉄道車両製造に携わる協力企業の支援を目的とした「包括的連携協定」の取組みの一つ。
今後、山口FGと山口銀行は今回の実証実験を通じ、ビジネスマッチングサービスにおける業務の効率化や、マッチング成立の精度が向上する先進的な手法の導入を目指す。また、日立と帝国データバンクはAIを活用したデータ分析により、新たな付加価値データやサービスを創出することで、ビジネス機会の拡大を目指すという。