ビッグデータを活用して保険成約率が向上を実現、朝日生命保険

朝日生命保険は、営業活動の効率化と成約率の向上を目指し、日本アイ・ビー・エム(IBM)が提供するデータ分析システム「IBM SPSS Modeler」を導入し、加入意向の高い顧客を予測するシステムを開発した。通常の顧客に比べ成約率が向上したという。

朝日生命保険では、2012年に顧客に関する各種データを統合したCRM システム「ACTION」を稼働させるなど、従来からデータ活用のための基盤整備に着手し、顧客データを蓄積・分析の上、その結果を営業活動に役立てる取組みを行ってきた。

こうした中、2016 年にデータ分析システム「IBM SPSS Modeler」を試験導入し、これまでに蓄積したビッグデータを分析し、加入意向が高いと判断される顧客を抽出し、試験的に提案を実施した。通常の顧客と比較した結果、このシステムで抽出した顧客の方が、成約率が高いという結果が得られたことから営業活動プロセスに同システムを組み込み、本格展開することにしたという。

今後は、データ分析結果に基づいて、営業職員一人ひとりに、顧客にお勧めすべき商品を示すなど、営業活動内容についてのアドバイスを自動配信する仕組みの構築を目指す。引き続き、営業職員のコンサルティング力を強化し、顧客のニーズを見極め、ニーズに合った商品を提案することで、顧客満足の向上に努めるという。