AI解析で困っている人を検知する実証実験、三菱地所ら

三菱地所、ALSOK、機械学習/深層学習技術に関するアルゴリズム事業を展開するPKSHA Technologyは、ALSOKが導入するAI/ディープラーニングエンジン「Vertical Vision」をもとに、街中で「困っている人」の動きを検知する未来型の「新たなおもてなしサービス」の実証実験を実施する。

今回の実証実験では、2018年1月22日から新丸の内ビルディング(東京都千代田区)に設置したカメラ映像を、AI/ディープラーニングエンジンで解析し、道に迷い辺りを見渡している、体調が悪くしゃがみこんでいるなどの「困っている人」の行動を自動検知する。解析結果は、エリアを巡回する警備員が所持するスマートフォンに通知され、状況に応じて適切な対応を行う。

子の実証実験では、顧客へのサービス向上だけでなく、エリアのセキュリティ向上、各種事故防止につながることが期待される。従来は、パトロール要員の目視により行っていた「見回り」をAIによる分析で補助することが可能となり、よりきめ細やかな状況把握が可能となる。

実験では、新丸ビルに設置されたカメラで、往来する人の様子を解析、AIが困っている人を検知すると、その旨を警備員あてにメールで通知。警備員は内容を確認し、検知された場所へ駆けつけるなど、その場に応じた適切な対応を取る。