風力発電の導入拡大に向けた実証試験、北海道電力ら

北海道電力と東京電力パワーグリッドは、風力発電設備(6,600kW)の運転開始に合わせて風力発電の導入拡大に向けた実証試験を開始した。

両社によると、2021年3月末までに全ての実施案件(20万kW)が順次運転を開始する予定であり、その後の実証試験期間を経て、試験結果の取りまとめを行っていく予定だという。

また、両社はこの実証試験において地域間連系線を活用した連携を通じて、風力発電導入拡大に向けた電力系統の安定運用対策について検証を行う。そのうえで、得られた知見を活用し、国内における風力発電をはじめとする再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に向け取り組んでいく。

実証実験では、地域間連系線を活用し、東京地域の調整力を利用することで北海道において風力発電を導入拡大する。北海道電力は風力発電の出力変動の調整にあたり不足する調整力を、東京電力パワーグリッドから地域間連系線を介して調達する。また、地域間連系線の停止などにより調整力(調整幅・調整速度)が不足する場合には、風力発電の出力制御を行うことで電力系統の安定化を図る。