インバウンド(訪日外国人)が増加している。特に地方を訪れる外国人観光客が増えているという。そうした中、日本で過ごす観光客が困っていることの1つに「現地の日本人とのコミュニケーション」があるという。
ソースネクストは、2018年1月4日から6月3日まで、第一交通産業に通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」を提供し、同社で実証実験を開始すると発表した。
POCKETALKは、英語や中国語、韓国語、フランス語、タイ語、ベトナム語など世界50言語で互いに相手の国の言葉を知らなくても対話ができるIoT機器。入力された音声を、クラウド上で処理する。従来の端末では実現できなかった、正確な音声認識、文字変換、翻訳、音声合成などを行ない、翻訳された音声を瞬時に返すのが特徴だという。
第一交通産業グループは、沖縄県内の路線バス・貸し切りバスの最大手。定期観光バスの訪日外国人の利用者数は年間1万5,000人で、那覇市内の定期観光バス窓口においてPOCKETALKを用いた接客の実証実験を実施する。
今回の実証実験は、今後全国の定期観光バスや観光タクシーで本製品の本格導入を検討するためのもの。ソースネクストでは、今後ますます増えるインバウンド需要に対応し、言語面での接客サービス向上のために同製品が採用されたと説明する。