軽ハイトワゴンにセントラルゲートウェイ搭載

近ごろクルマの進化はめざましい。電子制御化が進み、公道を走る「コンピュータシステム」といえるほどに情報処理能力がアップし、そのネットワークが複雑になっている。

車両1台あたりのECU(電子制御ユニット)の搭載数が増加し、あわせてECUで処理する情報量も増大。それに伴い、複数のECU間をつなぐ通信網も複雑化していて、車載通信網における情報処理の高効率化に加え、通信情報の高信頼化が求められているという。

日立オートモティブシステムズはきょう、同社が開発したセントラルゲートウェイ――車載通信網における情報処理の高効率化と通信情報の高信頼化に寄与する、相互通信のしくみが、スズキの車両向けに初採用され、販売開始されたハイトワゴンタイプの軽乗用車、新型「スペーシア」および「スペーシア カスタム」に搭載されると発表した。

今回、スズキの新型「スペーシア」および「スペーシア カスタム」に搭載されるセントラルゲートウェイは、複数のECU間で通信される大量の情報を中継機能として監視し、必要とされるデータのみをECUに転送することで、効率的な情報処理と高信頼の情報通信とを実現する。

エンジンパワートレインシステム、電動パワートレインシステム、認知・判断およびシャシーにかかる車両統合制御システム、先進車両制御システムなど、自動車向け製品・システムを生み出している同社は、より高度な自動運転システムやインフラなどの外界とつながるコネクテッドカーの実現に向けて、今回開発したセントラルゲートウェイの機能をさらに拡張させていく予定。

今後も、優位性のあるエレクトロニクス技術を活かした高信頼な製品の提供を通じて、「人・クルマ・社会」に新たな価値を創造するという。