ドローン×AI×農業で生産性向上を検証

登場当初は、「空の産業革命」と期待する声も上がった「ドローン」(小型無人飛行機)。その用途は、農薬散布、インフラ点検、自動測量などで急速に広がりを見せている。また、災害現場の調査でも活用でき、社会的意義をますます高めつつある。

ソフトバンクとオプティムは、北海道帯広市清川町の火ノ川農場、帯広市清川エリアで、ドローンをはじめとするスマート農業ソリューションを活用した実証実験を2017年12月から共同で開始したことを発表した。

ソフトバンクとオプティムは、今回開始した実証実験で、北海道帯広市内で大規模に栽培されている「秋まき小麦」について、帯広市清川エリア(約580ha)では固定翼ドローン「OPTiM Hawk」を活用した広範囲な空撮による地域全体の生育分析を実施している。

また火ノ川農場では、圃場(ほじょう)情報管理サービス「Agri Field Manager」を利用し、センサーから取得される外気温や湿度、照度、土壌温度や土壌水分、EC値(電気伝導率)、ドローンから取得される圃場の状態、農作業記録サービス「Agri Assistant」を用いて農業従事者が記録した情報などを取りまとめ、統合された作物の生育管理に取り組み、その商用化を検討する。

この実証実験は、ソフトバンクが「第2回 SoftBank Innovation Program(ソフトバンクイノベーションプログラム)」で選考した「ドローン×AI×農業」をテーマにした案件。