これまでの設備診断技術は導入するコストがかかるため、導入は大規模施設に限られており、診断も技術者の感覚に頼る部分が多かった。
ユニアデックスは、機械学習/AI(人工知能)のビジネス活用を検討している事業者を支援するために、「AirInsight Maintenance(エアーインサイト メンテナンス)」の販売を開始した。
AirInsight Maintenanceは、IoT(モノのインターネット)と機械学習/AIを用いて、設備点検診断業務を支援するIoTクラウドサービス。センサーデータ収集や設備点検診断に必要な機械学習を含むIoTクラウドサービス、振動センサーやIoTゲートウエイなどのハードウエアで構成し、ユーザー企業の要望に合わせて提供することが可能。
また、このAirInsight MaintenanceとNTTドコモの「docomo M2Mプラットフォーム」をセットにして、製造業向けにもトライアル版として2018年1月31日から提供開始する予定。
ユニアデックスによると、導入例として、ユーザーの工場などの設備に振動センサーを設置、稼働中設備の振動データの収集・解析を行い、設備の点検診断を実施する。ユーザーの設備に大規模な工事を必要とせず、短期間での導入が可能だという。
導入効果としては、比較的安価なセンサーで、機械学習を使用したAI技術による均一な設備診断が可能となり、既存保守サービスの品質統一化や人件費削減を見込んでいる。また、ドコモが提供するdocomo M2Mプラットフォームのセキュアネットワークを利用したデータ送信を行うため、機械の稼働状況などの情報も守ることができる。さらに、ユーザー自身による固定回線の敷設や、セキュリティーを担保したネットワーク構築、アドレス設計などの面倒な初期構築を省略することも可能。