IoT(モノのインターネット)を導入する動きが産業界で拡大している。けれどもその真価は、センサー等からのデータを分析してはじめて発揮されるものであり、モノをクラウドなどにつなげただけで達成されるわけではない。
データ解析、情報分析と一体となってこそ「IoT」は完成する。そしてこれが結構な手間であり、集約したデータを活用しきれずにいるIoTユーザーも少なからず居るのではないだろうか――。そこで、理経は、カナダのmnubo社と新規販売代理店契約を締結。IoT向けデータ分析ツールの販売を開始したことをきょう発表した。
mnuboの「SmartObjects」は、SaaS型データ解析プラットフォームであり、クラウド上に保管されている大量のデバイスデータを取り込み、データ解析を行う。複数の解析ツールを組み合わせることにより、データの関係性を読み取ることが可能で、従来数ヶ月かかっていた分析結果をわずか数日で提供。リアルタイムのセンサーデータも瞬時に解析し、事業での運用を実現する。最新の専門知識を活かすだけではなく、ビジネス拡大に対応できるソリューションだという。
ユーザー企業の価値を最大限に引き出すために必要な、行動性のある情報・分析結果を算出する。リアルタイム性のあるレポート作成、CRMやERPとの連携などによって、情報活用を実現する。SmartObjectsでは、技術開発、プロダクトマネージメント、営業、マーケティングや幹部など、企業全体のニーズに対応し、製品開発からEOLまで――試作から次世代製品の開発まで、IoTデバイスのデータを随時モニタリングし、分析が可能になるとのこと。
理経では今後、IoT事業において同プラットフォームを利用することにより、企業が取得した大量のセンサーデータの可視化・分析を行い、顧客にとってより価値のある情報に昇華させて提供するサービスを行っていく構えだ。