テレビを点ければ健康番組が目に飛び込んでくる。CMも健康・体づくり関連商品やサービスであふれている。日本は今、1億総健康志向といえるのではないだろうか。国民は貧しいときに痩せ、裕福になってまた痩せるという説がある。
健康づくりでは、「健康・不健康」や「肥満・痩せ」といった視点よりも、まず自身のからだの状態を「知る」ことが大切だ。けれど筋肉や脂肪などからだを構成する「体組成」を測る計器の表示値をネガティブに受け止める人も少なくないという――。その社員食堂が映画になり、レシピ本がマルチミリオンセラーとなった健康総合企業のタニタは、体組成を立体的に表現するスマホアプリを開発したと発表。'18年度中に国内外でリリース予定だとした。
同社のアプリは、これに対応する家庭用体組成計で測ったデータから、「元素」をイメージした3Dエレメントを自動生成し、スマホやタブレットのディスプレイに表示する。三次元のそれは、一人ひとり異なり、世界に一つだけのオリジナルとなる。日々の体組成変化によってその色や形が変わるため、自身のからだの変化を直感的に楽しむことができる、これまでにないエンターテインメントコンテンツだという。
「基礎代謝量」、「筋肉量」、「内臓脂肪レベル」の計測結果に応じて、たとえば、「基礎代謝量」が高くなると赤く、「筋肉量」が多いほどより滑らかな形状になる。アプリ版独自の機能として、「体重」と「筋質点数」の変化で3Dエレメントの大きさや透明度が変わる演出を追加。さらに、前回計測した時との変化をアニメーションで演出する。からだの変化していく様子を視覚的に捉えられ、楽しく健康管理を継続できる。
アプリは「TANITA BODY COMPOSITION ELEMENT」として、来年1月、ラスベガスで開催される世界最大の消費者向けエレクトロニクス見本市「CES 2018」で披露される。