ウェアラブル端末を活用した健康サポートシステムを始動

三菱ケミカルホールディングスは、急速なデジタル化の進展や人口動態の変化が進む今日において、「人財」を価値創出の源泉と位置付けている。同社は、「KAITEKI 健康経営」の取り組みを一層深化させるために、Fitbitのウェアラブルデバイス、健康サポートシステム「i2 Healthcare」を始動させる。

KAITEKI健康経営とは、従業員・職場の「健康支援」と「働き方改革」を両輪として、ICT・IoTを活用しながら、健康という視点で「働く人」の活躍を支援するする取り組み。三菱ケミカルホールディングスは、2020年までのマイルストーンを設定し、前半は主に従業員の満足度の向上や生活の充実を、後半は組織活性度の向上を主眼とした施策を展開することで、従業員一人ひとりの活躍を促進し、豊かな創造性と高い生産性を備えた強くしなやかな企業になることを目指す。KPIに従業員の活躍度・健康指数・働き方指数を設け、適宜状況の把握を進めながら、さらなる施策の立案・実行を取り進めていく。

i2 Healthcareは、従業員・職場の健康を支えることを目的に、同社独自に開発したプラットフォーム。従業員の健康診断データや働き方データ、Fitbitのウェアラブルデバイスから取得した活動量や睡眠データなどを連携させて、従業員マイページ上で一元的に確認できる。また、個人で設定した健康目標の進捗管理や健康関連のコラムなどの閲覧が可能となる。さらに、ルネサンスなど社外のパートナー企業と連携したバラエティ豊富な健康関連サポートプログラムを、i2 Healthcare上で容易に展開でき、従業員一人ひとりの健康維持・改善に貢献するという。

また、本プラットフォームに集積したデータを基に、これまでモニタリングすることが難しかった健康経営上の課題を把握し、会社として施策立案・効果確認等の健康経営のPDCAを回していくことが可能になる。i2 Healthcareは、今年度中に三菱ケミカルホールディングスとそのグループ傘下の各事業会社で導入し、順次拡大する予定だ。