NTTデータは、西日本シティ銀行(以下、NCB)、福岡地所と共同で、スマホアプリと銀行口座を連動させたスマホ決済サービスの実証実験を2018年2月26日から開始する。
昨今のスマートフォンを中心としたモバイル端末の普及率拡大や各種Fintechサービスの登場に伴い、スマートフォンを軸とした決済サービスの重要性は高まりを見せている。一方で現在提供されているスマートフォンを使った決済サービスの多くは、クレジットカードをベースにしたものや、一旦バーチャル口座にチャージをして利用するものが大半で、銀行口座から直接資金を移動させる決済サービス(銀行口座決済)は少数だ。
銀行口座決済はクレジットカード未保有でも、銀行口座さえあれば簡単にスマホ決済を利用することができるというメリットがあることから、NTTデータでは、2018年度上期に予定している本サービス開始に先立ち、サービス展開の可能性および運用検証を目的に実証実験を実施することにした。
実証実験では、NCBおよび福岡地所と共同して、福岡地所が運営する「キャナルシティ博多」の一部店舗において、NCB提供の「西日本シティ銀行アプリ」利用者を対象に、利用者が登録した銀行口座と連動し、バーコードを用いたスマホ決済アプリによる決済サービスを提供する。
一般消費者および実際の商業施設、テナントを対象とすることにで、それぞれの観点で実際のお買い物におけるニーズや消費行動、満足度等を把握し、スマホ決済サービスの商用展開に向けた検証を行う。
また、実証実験ではNTTデータが2017年8月から9月に実施したスマホ決済サービス実証実験結果に基づいて改善を行った取り組みについて、一般消費者の声を踏まえ検証・評価する。