「IoT」の活用が広がっている。産業界や社会では、それにより生産効率を改善したり、仕組みをスマート化したりすることが盛んになりつつあるが、ICT(情報通信技術)の知見と技術を十分に持たない人や組織にとって、それはただ流行語に過ぎない。
そこで、NTT東日本は、中堅中小のお客が安心して簡単に導入できるお手軽なIoTパッケージを、来月18日より提供開始する。同パッケージは、約3年間で10万台の契約を突破した「ギガらくWi-Fi」をIoTゲートウェイとし、センサ装置やネットワークカメラなどのIoTデバイスと、データ可視化用のクラウド、そしてそれらの運用サポートをセットにしたパッケージだという。
同社はこれまで、オフィスや店舗、病院、学習塾などの顧客にサポート付き簡単Wi-Fiサービスを提供してきた。さまざまな業界にてIoT技術の活用が注目されるなか、そのサービスつまり「ギガらくWi-Fi」を活用している客から、「IoTを活用して、更なる生産性向上や業務効率化を図りたい」などの声をもらい、農業、畜産業、製造業などさまざまな業種業態の企業や自治体とともに、今年2月より、当該技術の実証実験および顧客ニーズに合わせたサービスの検討を行ってきた。結果、今回の発表に至った――。
取り組みの中で「IoTの導入、導入後のサポートへの不安」が顧客から多くあげられたことを受け、IoT向けネットワークからゲートウェイ、デバイスとクラウドの導入から運用までを一元的にサポートし、顧客が手軽にIoTを活用できるパッケージにした。実証実験では一定の導入効果が得られたという、農業分野で、農作物の収穫シーズン到来目前にこれを第一弾として提供する構えだ。