特定の自動車を会員間で共有し、好きなときに借りることができる「カーシェアリングサービス」の利用が増えている。自宅に所有車はないけれど、短時間・高頻度で車を使いたいという人に向いている仕組みだ。その普及を後押しするための実証実験が開始される。
東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)とディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、DeNAが提供する個人間カーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」を活用し、JR東日本レンタリースの保有車両を無人で貸し出すサービスの実証実験を2017年12月18日から開始する。
実証実験では、Anyca上でJR東日本レンタリースが所有する車両と、利用したい個人とのマッチングを行う。無人貸出の車両を利用したい場合、Anycaのスマートフォンアプリで事前に車両を検索・予約し、クレジットカードにて決済する。今回利用できる車両には、アプリで車両のドアの解錠・施錠ができるスマートキーデバイスを搭載することで、対面での手続き無しに車両の乗り出しや返却を可能にした。
実証実験は、2017年12月18日から2018年6月末まで実施予定。新潟や長岡、越後湯沢、新白河、福島、郡山のJR東日本レンタリースの店舗で各1台(日産NOTE)が提供される。料金は24時間当たり4,000円から(地域、時期によって異なる)。
カーシェアリングが普及する中、より手軽に利用できる駅からの二次交通を整備し、ユーザーの利便性向上や地域の活性化につなげることを目的に、通常対面で行っているレンタカーの貸出手続きを無人で行い、利用ニーズや利便性を検証する。