環境モニタリングに貢献する異物検査ツールを開発

バンドー化学は、クリーンルームで問題となっている、落下塵の可視化を実現した異物検査ツール「BANDO DEC-20」を開発し、2018年1月から販売を開始すると発表した。

近年、電子部品の高密度化、高性能化に伴い、製造現場ではクリーンルームを設置するなどクリーン化対策が進んでいる。クリーンルームでは、空気中の浮遊塵埃が所定の清浄度レベル以下になるようクラス管理されているが、落下塵と呼ばれる堆積した異物は軽視されがちだという。この落下塵は、作業者が動作することで舞い上がり、製品に付着することで製品不良の要因の一つになっている。

バンドー化学では、この落下塵に着目して「作業者が簡便に、異物を検出できること」を設計コンセプトとした簡易ツールとして、画像ソフトウェアを併用した「BANDO DEC-20」を開発した。

BANDO DEC-20は、製造現場でPCに接続するだけで、環境モニタリングの対象となる、目視で確認することが困難な20μmレベルの異物(皮膚・髪の毛・繊維・砂塵を可視化する。また、画像ソフト「OPEN CV(Open Source Computer Vision Library)と組み合せることで、異物の数量と位置情報を定量化する。