ことばも自然なコミュニケーション・ロボ発進!

近ごろ人と会話したり人を案内したりするロボットを見かける。コミュニケーションロボとも呼ばれるそれらは、ロボット工学やICT(情報通信技術)をはじめとする先端テクノロジーの賜物――。

センサー、ネットワーク、クラウド、AIなどのテクノロジーの進歩により、人とのコミュニケーションなど様々な機能を持ったサービスロボットが普及している。企業活動のみならず社会生活においても、サービスロボットは次世代の新たなインターフェースとして期待されているという。富士通は、自然な対人コミュニケーションを実現するサービスプラットフォームとして、「ロボットAIプラットフォーム」を開発。第一弾として、ユニロボット社提供のコミュニケーションロボット「unibo」と連携すると発表した。

ロボットAIプラットフォームは、およそ30年間にわたるロボットの実用化研究、特に対人インタラクションを中心にした研究開発で培った技術、知見をベースに、「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を活用し、対人コミュニケーション領域において独自技術を持つ複数の企業とパートナーシップを形成し、体系化したものだという。

「自然対話によるコミュニケーション機能」、「表情認識、音声感情分析機能、生活やビジネスシーンに最適化された顔認識技術」といった特長を備えた同プラットフォームにおいて、今回、導入検討に向けた実証用に1年間利用できるクラウドサービスと、本格導入に向けたコンサルティングの提供を開始する。

富士通は今後、タブレット、スマートフォン、インターホンなど様々なフロントデバイスと接続した「ロボットAIプラットフォーム 基本サービス for マルチデバイス」サービスなどを順次提供。接続先のロボットは、窓口業務や高齢者介護など様々な現場で個人の状態や嗜好にあった自然対話によるコミュニケーションサービスを届ける予定だ。