車のシェアリング、ITサービス基盤で未来へ加速

モノの価値基準が変わる。さまざまなモノを所有から利用へとシフトさせる、シャアリングエコノミーは日本でもじわじわと広がりつつある。

車のそれにおいては電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)が主流になることを見越して、2009年に充電インフラシステムサービスを開始し、自動車メーカーやユーザー向けサービスの拡充を行ってきたという。日本ユニシスはきょう、日産自動車が来年1月15日から新たに開始するカーシェアリングサービス「日産e-シェアモビ」へ、モビリティサービスプラットフォーム「smart oasis for Carsharing」を提供することを公表した。

クラウド型でシステム機能を提供する、「smart oasis for Carsharing」は、これからいっそう普及・拡大するシェアリングエコノミーにおいて、多様なプレーヤーによる事業参入を想定し、マルチテナント方式(複数事業者による共用方式)でシステムを利用できるプラットフォーム。車のそれをはじめとしたモビリティサービスの事業運営に必要となる会員管理・運行管理・課金決済などを実現――。カーシェア事業者は、少ない初期投資と短い導入期間でのサービス開始が可能とのことだ。

「ニッサン インテリジェント モビリティ」により電動化・知能化の技術開発を進めている。安心・快適・気軽をキーワードに、e-シェアモビでは比類ない付加価値を提供するという。日産へ送り出すシステムは、日産の戦略に沿って「smart oasis for Carsharing」をカスタマイズすることにより、大規模カーシェアリング事業者への対応も実現する。

次世代モビリティサービスのプラットフォーム化を進めている日本ユニシスは、クルマのEV化やサービス化に応えたIT(情報技術)基盤の構築を加速し、便利で安心な移動を実現する革新的なサービスを創造していくという。