トラブルプロジェクトの素早いリカバリを実現するテスト支援ツール
トラブルプロジェクトの早期解決には、品質保証の観点から収束に向けたテスト支援が重要な鍵を握る。
SHIFTは、ITシステム開発を行う企業向けに、トラブルプロジェクトの早期解決に向けたテスト支援サ―ビス「SHIFTファイヤーレスキュー」を提供開始した。
SHIFTファイヤーレスキューは、これまで同社が収束したトラブルプロジェクトの解決ノウハウを基に、顧客のトラブル状況に応じた4つのサービスを組み合わせてカスタマイズするテスト支援サービス。サービスの推進は、各業界別に経験が豊富な専門家を中心に編成した「SHIFTファイヤーレスキュー専門チーム」が対応する。
SHIFTファイヤーレスキュー専門チームには、特にこのサービスのニーズが高い、金融・流通業界に特化した専門家を多く配置し、今後は製造・ERPなどの各業界別のチームも強化し、様々な業界の企業に対する課題解決に向けたテストを支援する計画。
IT業界のシステム開発におけるトラブルプロジェクトの主な要因は、プロジェクトの高難度化に伴うプロジェクトマネジメントのスキルアンマッチや作業負荷の集中で、またそれらの多くは開発の上流工程にあると言われている。
しかし、多くのトラブルは開発の下流工程であるソフトウェアテストの段階になって初めて顕在化。そのため、リリースまでの短い期間でプロジェクトを再構築することができず、日本情報システムユーザー協会の「企業IT動向調査報告書2016」によると、プロジェクトの半数近く(42.3%)が遅延し、それに伴い予算超過(42.4%)をしているという。
同社は、これまでに携わった1万件を超えるプロジェクト支援の経験から、リリースを1年以上延期していた大型トラブルプロジェクトに対して、品質保証の観点から収束に向けた支援を多数実施してきたという。SHIFTファイヤーレスキューでは、その経験を基にトラブルプロジェクトに共通する要因に合わせた解決ノウハウを体系化し、システム開発を支援する。