ゴミの滞留を遠隔から見える化し収集業務を効率化、ハウステンボスで実証実験

テーマパークや商業施設でゴミを収集する際、一般的にはゴミの溜まり具合を確認してから収集するため、都度ゴミ箱の中を確認しに行く必要がある。また、ゴミが溜まっていない場合には、単にゴミ箱の中を確認に行くだけの無駄な業務が発生してしまう。

GMOクラウド、ハウステンボス、hapi-robo st(以下、ハピロボ)の3社は、IoT(モノのインターネット)技術の活用により、リモートでゴミの量を把握する「スマートゴミ箱(仮称)」を、ハウステンボス内のアムステルダムシティ(約4万2000平方メートル)全域に設置し、その有用性を探る実証実験を開始した。

スマートゴミ箱は、GMOクラウドの「IoTの窓口 byGMO」とハピロボが共同開発したもの。内蔵センサーがゴミの量を計測して、インターネット上でゴミの滞留を遠隔から把握できる。ゴミの量を正確に検知できる高精度、多様なゴミ箱の種類に対応する汎用性が特徴だという。

PCやスマートフォンなどからゴミの滞留を確認できる他、ゴミの量が一定量を超えた際にスタッフが装着しているヒアラブルデバイス(無線イヤホン)へメールを自動送信し、読み上げることで通知を行う仕組みも備えている。これにより、勤務中でPCやスマートフォンを使用できないスタッフも、ゴミ箱を開けずにゴミの溜まり具合を確認できる。

実証実験では、ハウステンボス内にスマートゴミ箱を設置し、ゴミが一定量を超えた際にスタッフのヒアラブルデバイスへ通知する/しない日別に「ゴミ箱を確認しに行く回数」を計測・比較する。スタッフのゴミ収集における業務負担を軽減できているかを検証する。平日/土日祝日や繁忙期など、来場者数の変化にも対応できるかを検証するべく、期間中はスタッフにゴミの量を通知する/しない日をそれぞれ複数設定して計測する。