内部不正やなりすまし、「見えない金庫」で防衛

近年、サイバー攻撃による被害が社会問題になるケースが増えている、悪意の対象は企業・団体の機密情報/データであることも、そして攻撃者は外部にいるとは限らない。

企業や社会基盤のデジタルトランスフォーメーションが進み、究極の個人情報を扱う医療分野などでもデジタル化に積極的な今、データの改ざん、情報漏洩やシステムへの不正アクセスを防ぐ手立て――厳重な情報管理は喫緊の課題である。

そこでZenmuTech社は、データの無意味化で、意識しないで「情報の安全」を実現するオープン・セキュリティインフラストラクチャ「ZENMU」のサーバー版「ZENMU for Meister」の最新バージョン1.2を、明日より販売開始すると発表した。

「システム管理」と「情報管理」を明確に分け、アドミニストレータやルート権限などの特権IDを持つシステム管理者でもデータにアクセスできない「見えない金庫」により情報のオーナーが承認したユーザーだけが情報にアクセスできるソリューションだという。ZENMU for Meisterは、外部侵入などによりシステム管理者の権限が悪用されたとしても、データ改ざんや情報漏洩を防止できる。

ソリューションにおいて、データはZENMUで無意味化して分散保管されるため、安心して、全ての環境をクラウド上に展開することが可能となる。個人情報をはじめ、研究開発部門の機密データ、製造業や建設業の設計データ、医療分野の電子カルテや臨床データなど、高度なセキュリティレベルが必要な分野での利用が期待され、導入も進んでいるという。

ZENMU for Meisterは、内部不正やなりすましに対しても威力を発揮する。重要情報へのアクセスを許可された人や部門のみに限定して、
「高い機密性が要求されるデータをより安全に保護することができる」
と、販売パートナーの三井造船システム技研は太鼓判を押す。