セグウェイだけじゃない、移動を快適にするパーソナルモビリティ

技術の発達は、人の移動にも変革をもたらそうとしている。1人乗りのコンパクトな移動支援機器である「パーソナルモビリティ」も人の移動を助け、生活をもっと便利にするために開発されているツールだ。

アイシン精機は、2017年11月13日から2018年3月30日までの期間、ラグーナテンボス(愛知県蒲郡市)において、開発中のパーソナルモビリティ「ILY-Ai」の実証実験を実施する。

ILY-Aiは、乗車モードの「ビークル」、立ち乗りスタイルの「スクーター」、便利に荷物を運搬できる「カート」、使った後はコンパクトに収納できる「キャリー」の、4つのスタイルに変形できるパーソナルモビリティ。3輪構成で前輪が電動で駆動する仕様で、操作方法は、アクセルとハンドル操作によるもので多くの人々が簡単に操作できる。また、安全機能として、飛び出しや障害物、路面の段差や穴などを検出できる赤外線センサーを車両前方に搭載している。

今回の実証実験は、ラグーナテンボスが運営する複合型リゾート「ラグーナテンボス」において、ILY-Aiの試乗体験会やガイドツアーなどのイベントを取り入れていくことを検討している。パーソナルモビリティならではの特徴を活かして園内の「非日常空間の演出」に貢献しながら、車両の評価、試験を進めるという。

11月13日から実施している第1期の実証実験は、開発者がILY-Aiに乗って園内の移動や巡回を行いながら、車両の走行性能および信頼性を評価する。開発車両の性能と安全性を確認し、来場者を対象とした次の実証実験につなげることを目的としている。

2018年1月からは、第2期として「ラグーナテンボス」の指定エリア内で、一般来場者を対象に試乗体験会を実施。ユーザーからの声を開発に取り入れ、さらなる性能や信頼性の向上を目指す。さらに第3期では、園内でILY-Aiを用いたガイドツアーを行って、多くのユーザーにILY-Aiを体感してもらう計画を進めている。