業界シェア3位、新生Extreme Networksの成長戦略
変わりゆく世界、進化するビジネス環境
ビジネス環境は変化しつつある。モバイル接続デバイスは2020年までに116億台に増え、ひと月のモバイルデータトラフィックは2021年には49エクサバイトにまで拡大、新しい製品の95%がIoT対応になると言われている。こうした進化するビジネス環境下において、Extreme Networksが提案するサービスついてMeyercord氏が次のように語った。
「冷蔵庫、電球、水道でさえもネットワークに接続される時代が近い将来やってくる。ただし、これらを管理するために十分な知識を持つ専門家が足りないことが課題にあります。そこに我々は注力しています。よりよいソリューションとネットワーキングエクスピリエンスを提供できるお手伝いをしたいのです。顧客の皆さまのビジネスの成果を上げるため、可視化し、トラフィックの状態を理解する。これによって、ソーシャルなエンゲージメントを可能にします。さまざまなビジネス条件がありますが、ビジネスとソリューションを結び付けるために、ITを駆使し、セキュリティを確保しながら、最終的により高品質なエクスピリエンスをユーザーに提供できるようにお手伝いしていきます。」
「業界をリードする企業の多くは投資をテクノロジーに投資し、その投資をさらに続けていく傾向があることから、ニーズに対して応えることができる企業として、存在価値を高めています。」(Meyercord氏)
「強力な競合他社がある中で我々は唯一、ネットワークソリューションを提供できます。包括的なソリューションをエンタープライズ向けに提供している会社は他にいない。加えて、テニクカルサポート体制も徹底しています。電話をピックアップした人が最後まで責任をもって対応する会社はわが社だけ。ネットワーク環境が複雑になっているからこそ、常にお客様の後ろでサポートしているというスタンスを保っているのです。ベストなネットワークソリューションを提供しています。」(Meyercord氏)
Extreme Networks は2017年のGartner Magic Quadrant for Wired and Wireless LAN Access Infrastructure において3年連続でポジションを向上し、ビジョナリーカテゴリの中では、実行能力とビジョンの適正性のいずれの軸においても最高のポジションを獲得した。レビューした人の「100%」が「Extreme Networksを他の人に薦める」と回答し、22社中レビュー数がもっとも多く、かつ最高評価を獲得した。
ヘルスケア、官公庁・自治体、教育、ホテル・商業施設、製造、運輸・物流、小売、サービス・プロバイダ分野と多岐にわたる業界でFortune50のうち半分以上が採用し、業績は昨年比72%の伸びで成長していることにも注目したい。「Extreme Networksの飛躍は私がここ数年見た中でもっとも顕著で目覚ましいもののひとつだ」(NETWORK WORLD)、「Extreme Networksは買収したAvayaのファブリック技術の統合に見事な形で成功した」(Wirednot)、「ここ数年におけるExtreme Networksの買収戦略はネットワーク業界の雄であるCiscoに対しての強力な競合ベンダーとしての地位確立に貢献するだろう」(CRN)などとメディアからの評価も高い。
Meyercord氏は「Extreme Networksの強みはシンプルでセキュア、インテリジェントであること」とまとめ、同社初のグローバルカスタマーイベントが来年4月をアリゾナ州スコッツデールで開催することをアナウンスした。
テニクノロジーに投資し続ける目的
続いて、Extreme Networksのエンジニアプロダクト・マネジメント担当VPのNabil Bukhari氏も登壇し、テクノロジーの観点からみたソリューションの提供について次のように語った。
「イーサネットケーブルを壁から引っ張り出していた状況から、WiFiの時代に移り変わり、モバイルネットワークがオフィス、キャンパス、家庭、スーパーなどあらゆる場所で提供されています。こうした時代に、Extreme Networksは、より多くのお客様に多くの場所で提供することを目的に、成長戦略を描いています。買収を続けている目的は技術に投資し続けているからです。これが成長戦略の一番重要なポイントにあります。最善の技術をさまざまなところから集め、提供してほしいとユーザーは求めているからです。もちろん、注目している技術は市場が求めている技術です。技術のクオリティに妥協を許しません。」
また日本法人の執行役員社長に大野欽司(おおの・きんじ)氏が2017年10月28日付で就任したことも発表した。大野氏はこれまで25年以上にわたり、通信事業者、システムインテグレーター、通信機器ベンダーを含むICT業界での幅広い経験と実績によりキャリアを積んできた人物である。直近では、ブロケードコミュニケーションシステムズの営業本部長として、データセンタースイッチ、ルーター、アナリティクス事業部門の事業を統括・指揮し、同社のデータセンターネットワークビジネスの成長に大きく貢献した。今後はZebraの無線LAN事業、Avayaのネットワーク事業、Brocadeのデータセンター・ネットワーク事業など同社が買収した各種事業の融合により誕生した新生Extreme Networksの国内での事業展開をさらに加速していくという。
大野氏のリーダーシップのもと、ワイヤレスアクセスから、キャンパス、データセンターまで網羅するエンド・トゥ・エンドのソフトウェアドリブンなネットワークソリューションの国内展開を推進し、さまざまな業界でデジタル・トランスフォーメーションの取り組みを支援していく。