Pepperによるレジ業務の自動化が可能に

労働人口の減少に伴い、小売店などの店頭スタッフ一人当たりの負担が重くなる中、接客業では人手不足や生産性向上、人件費高騰が課題となっている。この課題を解決する方法として、セルフレジシステムやサービスロボットなどを活用する企業が増えている。

三菱UFJニコスは、ソフトバンクが2017年12月提供予定の店舗向けセルフレジサービス「レジ for Pepper」に、自社のクラウド型マルチ決済システム「J-Mups(ジェイ・マップス)」を接続し、電子マネー決済サービスを実現する仕組みを整えたと発表した。

レジ for Pepperは、注文の受け付けから決済までをPepperが代行するサービス。日本語、英語、中国語での接客が可能で、多彩な決済手段を用意している。その中の電子マネー決済について、J-MupsによるPepperの接続を可能にした。

レジ for Pepperで利用できる電子マネーは、Suicaなどの「交通系IC」「nanaco」「WAON」「iD」「QUICPay」の5種。PepperとJ-MupsをWi-Fiで接続し、電子マネーを読み取るリーダーライターをPepperに備え付けて運用する。

具体的に利用者は、店頭で呼び込みを行うPepperの案内に従い胸の位置にあるタブレットで商品を選択する、リーダーライターに電子マネーをかざして支払いを済ませ、打ち出されたレシートをカウンターに持ち込み商品を受け取る仕組みとなっている。店舗では、接客から受注、決済処理までを人手を介さずに対応できる。

導入第一弾として、カルビープラス原宿竹下通り店(カルビー直営店)で、2017年12月11日から24日までの期間限定で取り扱う。同店で利用できるのは、今回は交通系ICのみとなる。