生産工程の自動化コントローラを機能拡張、ヤマハ発動機

ヤマハ発動機は、FA(Factory Automation:生産工程の自動化)統合コントローラ「YHX」シリーズに、機能・性能を高めたホストコントローラユニット「YHX-HCU-HP」を追加し、2018年2月1日から販売する。

YHXシリーズは、ロボット制御に加え、搬送系制御や周辺IO制御、人間と機械が情報をやり取りするための装置やソフトウェアなどのHMI(Human Machine Interface)、機器間の通信など、自動化生産ラインにおけるあらゆる要素を一つに統合したコントローラ。ロボット統合制御システム「Advanced Robotics Automation Platform」において、これ1台で全てのロボットおよび周辺機器を包括的に集中・協調・同期制御ができる。

ホストコントローラユニットであるYHX-HCU-HPは、同期制御するロボットや周辺機器が拡大・高機能化することを視野に、CPU処理能力を従来機比約3倍に向上。プログラム作成の効率と処理能力を高め、より大規模かつ複雑な装置を単一ユニットでスムーズに構築できるようになった。

従来機「YHX-HCU」と完全に互換性があり、プログラムもそのまま引き継げる。そのため、ユニットの置き換えだけで簡単に移行が可能だという。国際規格「IEC 61131-3」に準拠した高性能なリアルタイムモーション「PLC(リレー回路を原型とした制御装置)」を内蔵し、最大255個のモータを含む64台のロボットを制御できる。YHX-HCU-HPの販売価格は、オープン価格。ヤマハ発動機では、発売から1年間で12,000台の導入を計画している。