月末の交通費精算業務を軽減するサービスを開発

オージス総研は、NTTデータ・スマートソーシングが実現したクラウド型経費精算システム「Concur Expense」へ自動連携する交通系ICカード読み取りサービス「高付加価値BPO」の構築に、オージス総研の「API公開支援ソリューション」が採用されたことを発表した。

NTTデータ・スマートソーシングは、顧客企業の事業プロセスの最適化と事業価値の最大化に貢献することを掲げ、ソリューション型BPOとマネジメント型BPOを融合させた「スマートソーシング」を提供している。コンカーBPOパートナーである同社は、クラウド型経費精算システム「Concur Expense」を提案するにあたって、交通系ICカードの読み取りとクラウドへのデータ転送を自動化することで、経理部門の負担を削減することに加え、月末に交通費を精算する現場業務を軽減すると考えていた。

その実現には、交通系ICカードのNFC読み取りとConcur ExpenseとのAPI連携が必須。そこで同社は、オージス総研のクラウドやWeb APIの知見、Concur Expenseのアーキテクチャ理解などの技術力と価格競争力を評価して、API連携におけるシステム開発パートナーとして選択し、同社のAPI公開支援ソリューションを採用した。

API公開支援ソリューションは、API開発スタックとクラウドを利用することで、APIの安全な連携を可能にする。オージス総研は、Concur ExpenseへのAPI連携構築に加えて、交通系ICカードのNFC読み取りのためのタブレットアプリも開発。クライアントからサーバサイドまでエンドツーエンドでの開発を支援した。NTTデータ・スマートソーシングは、新たな顧客企業獲得や既存顧客の満足度を高める経費精算SaaS自動連携サービスを短期間で構築できた。

オージス総研は、タブレット/SaaS間のAPI連携やAPI公開の初期段階で必要なPoC(実証実験)の実施、今後増加が見込まれるAPI公開本格化のためのAPI公開基盤構築、APIの設計・開発、運用支援などを推進する予定だ。