ブロックチェーン基盤とノンプログラミングで接続するミドルウェア

セゾン情報システムズは、複数存在するブロックチェーン基盤の種類を意識せずノンプログラミングで容易に接続可能なミドルウェアを開発した。その第一弾として「Bitcoin」「Ethereum」との接続アダプタを2017年12月に提供開始する予定。

このミドルウェアは、アプレッソが提供するデータ連携基盤「DataSpider Servista」を活用。既存の業務システムやアプリケーションとブロックチェーン基盤をノンプログラミングでシームレスに接続可能にする。これにより、システムの開発時間の大幅な短縮が見込まれるという。

第一弾として、「Bitcoin」「Ethereum」へ接続可能となるアダプタを開発、そのベータ版を提供する。Ethereum アダプタについては、Ethereum の特徴である「スマートコントラクト」の実行できる。

ブロックチェーンは、金融市場のみならず様々な分野での利活用が期待されている技術。セゾン情報システムズは2017年7月にブロックチェーンの研究・開発を目的とする専門組織「ブロックチェーンラボ」を開設し、実業務におけるブロックチェーンの利活用に向けた研究・開発を進めてきた。2017年6月に公表した宅配ボックスなどの新しい取り組みに加え、既存システムとの連携にもブロックチェーンを活用したいという要望が増えているという。

今後もミドルウェアの追加開発を順次予定しており、「Hyperledger fabric」「Hyperledger iroha」「NEM」「Ripple」「Elements」などのブロックチェーン基盤に対応する予定。

2017年度中にPoC(Proof of Concept:実証実験)を仮想通貨やトレーサビリティ、本人認証など、3件程度の実施を想定している。PoCの結果を受けて、機能追加や対応ブロックチェーン基盤の追加などの開発を実施する。