モノのインターネットや人工知能などIT（情報技術）の浸透が、生活、社会およびビジネスをより良い方向に変えていく。デジタルトランスフォーメーション（DX）はもう始まっている。
いま、企業においてそれは競争力の源泉になっていて、いつ自社のものにするかのみが課題である。
きょう、日本マイクロソフトは、IoT、AI、仮想現実×拡張現実のMixed Realityなどの最新テクノロジを活用し、三菱ふそうトラック・バス（MFTBC）が進める顧客とのより良い関係性の構築、社員の生産性向上、トラックや物流などでの最先端のDX推進を支援すると発表した。
MFTBCでは現在、社員やお客、デバイスやトラック、工場をシームレスに接続することで生産性を高め、より高い付加価値を提供する「Connected X」コンセプトに基づきDXを進めている。そして'19年6月までに「100％デジタルマニュファクチュアリングカンパニー」になる目標のもと、次のようなプロジェクトを進行させているという。
「AIを活用したチャットボットの導入」
社内ヘルプデスクにて業務の効率化を図り、回答に要する時間の短縮、回答内容の均一化を可能にしていて、今後、顧客サービスや生産性、メンテナンス品質の向上なども目指す。
「運行管理システム『Truckonnect』」
Microsoft Azure IoT Hubを活用した同システムはすでに稼働していて、車両の位置や燃料の残量などをリアルタイムに把握、トラブルの未然防止、配車センタとの情報共有により効率的な輸送や円滑な車両整備を実現する。
「『Microsoft HoloLens』を活用した開発やメンテナンスの変革」
同時に3Dデータを視認しつつ新たな車両の設計開発やメンテナンスなどを行う。従来のプロセスを一変するしくみを本年中に導入する予定。
これらについて、MFTBCはYouTubeに公式チャネルを開いている。