本邦初のテレマティクス連動保険、安全ドライバーに80%割引も

つながるクルマの開発が加速している。と同時に、車載機器と移動体通信システムを連動させて、各種情報やサービスをドライバーに提供する「テレマティクス」と呼ばれるしくみが進化していて、欧米では保険サービスの適用もみられる。

安全運転度合いに応じ料金を割引く自動車保険は、日本でも、中央省庁がテレマティクス技術による事故低減を掲げていて、各企業による開発競争が活発化しているという。トヨタと、あいおいニッセイ同和損害保険は、本邦初となる運転挙動反映型テレマティクス保険を共同開発したと発表。来年1月15日(保険責任開始は4月)を予定しているとした。

トヨタのコネクティッドカーの一部を対象に、走行データに基づき、毎月の安全運転の度合いを保険料に反映し、基本保険料と運転分保険料からなるトータル保険料のうち、最大で運転分保険料の80%を割引く――運転特性による割引のほかに、「楽しむ」「得する」「見守る」をコンセプトとした様々なサービスも提供するという。

新商品は、「トヨタつながるクルマの保険プラン」(トヨタ販売店)と、「G-Link連動自動車保険」(レクサス販売店)で、走行データが取得できるコネクティッドカーは、トヨタ車では'18年夏頃以降に発売予定の「クラウン」より順次拡大し、レクサス車では'18年1月以降販売のすべての新車(HS・LCを除く。既販車も一部)が対象とのこと。

車両運行情報を活用することでトヨタならではの新しいサービスを、あいおいニッセイ同和損保が提供する。コネクティッドカーは、クルマに関するさまざまな情報を「DCM」を通じてトヨタスマートセンターに自動送信する。ゆえに、運転の度にワンポイントアドバイス「ドライブレポート」を楽しんだり、「安全運転によるインセンティブ」で得したり、もしものときの「緊急時リアルタイムサポート」で見守られたり――。遠隔地の家族にも安心を届けられる。