マルチクラウド環境の一元管理を可能にする機能を追加、NRI

野村総合研究所(以下、NRI)は、IT運用管理ソリューション「Senju Family(センジュ・ファミリー)」の最新版「Senju Family 2018」の提供を2017年12月から開始する。

Senju Family 2018では、AIを活用した新製品「Senju Autonomous Service Manager(Senju/ASM)」が製品ラインアップに加わった。Senju Familyには、システムからの異常メッセージや稼動履歴に加え、利用者からの要求と運用担当者の対応履歴、外部ベンダーへの依頼状況など、様々な情報が集まる。Senju/ASMでは、これらの膨大な情報(ナレッジ)を活用し、特徴的な単語の一致度や前後イベントとの相関分析による自律的なレコメンド機能などを搭載した。これにより、システム障害の予兆検知やナレッジの有効活用が期待でき、システム利用者の視点に立った「ITサービスマネジメント」を強化できるという。

企業において、クラウドの本格導入が進むに従い、既存のオンプレミス環境と新規のクラウド環境が混在したシステムの運用効率化を、どのように図るかが課題となっている。クラウドとオンプレミス双方のメリットを最大化するためには、個々のシステムのサービス価値や品質、コスト、セキュリティなどの状況を、全体で一元管理する必要がある。

そこで、Senju Familyでは、既存のオンプレミス環境とクラウドをシームレスに可視化する新機能「Senju Performance Visualizer」を追加した。この機能を用いることで、個別システムのサービス価値や品質といったカテゴリごとの状況を、グラフで表示する。

また、「Senju/ DC」の「マルチクラウド管理」機能を合わせて利用することで、オンプレミスに加え、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウド環境での状況も可視化され、一元管理できる。