グローバル統一IoTプラットフォームを国内展開

昨今、ビジネスのグローバル化および情報のデジタル化が進展し、市場変化のスピードや複雑さが増していて、モノのインターネット(IoT)やデジタル技術を活用したデータに基づく適切な経営判断を迅速に行うことが求められている。

そのような中、昨年5月にOT(制御・運用技術)とIT(情報技術)の融合により、関連ソリューションの開発と容易なカスタマイズを可能とするIoTプラットフォームを提供開始。国内外の顧客やパートナーとの協創活動により、製造、流通、電力、交通など幅広い分野で事例を積み上げてきた。今年9月には、同アーキテクチャーを基に、NASAが次世代機開発で提唱中のアセットアバターを特長とするソフトウェア群として「2.0」を開発し、各国・地域市場ニーズにあわせて展開していくと発表した。

日立製作所はきょう、上述の背景を有するグローバル統一のIoTプラットフォーム「Lumada」のアーキテクチャーを基に国内外で開発したソフトウェア群と、それらを組み合わせたデータ利活用システムの開発やデータ運用を支援するサービス、同社が培ってきたノウハウを活用したSaaSビジネス基盤などを「Lumada 2.0/Jサービススタック」として体系化し、本日から国内向けに提供を開始するとした。

「迅速かつ容易なIoTシステムの立ち上げ」、「本番環境に耐えうる拡張性」、「迅速な新サービスの創出と運用をサポート」といった特長を備えている。同サービスにより、これまで以上に速くかつ容易なIoTシステムの立ち上げや、柔軟なシステム拡張による仮説検証環境から本番環境へのスムーズな移行が可能になるほか、迅速な新サービスの創出も支援する。

日立はこれを通じ、OTとITのデータ活用を促進し、業務の効率化、プロセスの可視化による生産性向上や品質改善、新サービス創出、働き方改革など、顧客のデジタルトランスフォーメーション実現に尽くす構えだ。