デンソーは、運転に必要な情報をフロントガラス越しに表示し、ドライバーに伝えるHMI(Human Machine Interface)製品として、新型のTFT液晶ヘッドアップディスプレイを開発した。
今回開発したヘッドアップディスプレイ(HUD)は、ドライバーから見て、約3メートル前方に24インチの大画面を投影させることができ、ドライバーは運転中に視線を大きく移動させることなく、直感的に必要な情報を得ることができる。
車速や道路の制限速度といった基本的な情報に加え、車両周辺センサーやカーナビゲーションと連携することで、車両前方の歩行者をドライバーに知らせるための表示や、進行方向を矢印で表示する「レーンガイダンス」が可能となる。
また、ドライバーの運転を妨げないよう、各種表示の位置、色調などに配慮しているほか、高輝度表示の採用により日中でも高い視認性を確保する。
HUDは、ドライバーの視線移動が少なくて済むため、安全に貢献できる技術として期待されており、今後更なる普及が見込まれています。デンソーは1991年以来、HUDを生産しており、今後も、HUDをはじめとする安全分野の各製品の開発・供給を通じ、交通事故のない社会の実現を目指すという。