NTTデータ東北は、石巻市、日本カーシェアリング協会、ヤマト・スタッフ・サプライ、CDS経営戦略研究所の5社で「石巻コミュニティ交通コンソーシアム」を構成。
今回の実証事業においては、地域交通の最適化、客貨混載(貨客混載)、コミュニティを軸にした新しいサービス(共助のモビリティ)の検証、地域拠点(交通の結節点)の活用、オープンデータの拡充を大きな5つのコンセプトに据えた。「街を生かすIoT、人を生かすIoT」をテーマに、交通に関する事柄を中心とした地域課題の解決に資するIoTサービスの創出を目指す。
また、実現にあたっては地域全体で地域を支える仕組みが必要との観点から様々な主体と連携を模索。石巻専修大学、南三陸観光バス(やまたけタクシー)、松山観光バス、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)、みずほ情報総研、宮城県IoT推進ラボ、雄勝タクシーとの継続的な連携を図る。また、実証対象地区の自治会、町内会などの協力を得ながら、継続的な地域交通の維持・充実、地域コミュニティの活性化を実現する持続可能な実装モデルの構築を目指し、検討を進める。
また、委託された2017年度総務省IoTサービス創出支援事業では、個人情報の適正な取り扱いと「住民」「企業」「行政」間で情報交換するための標準的なルールの検討などを行う。モデルを実現していくために必要な制度面の課題の洗い出しや対応策の検討といった内容についても、JIPDEC、みずほ情報総研の支援を受けて実施する。