東芝機械、電動式射出成形機の最新機種を発表

東芝機械は、電動式射出成形機ECシリーズの最新機種「EC-SXIII」製品群を開発し提供を開始する。インダストリー4.0への対応を見据えて各種機能を強化した。

射出成形(Injection Molding)とは、加熱溶融させた材料を金型内に射出注入し、冷却・固化させる事によって、成形品を得る方法のこと。

東芝機械によると、EC-SXIIIでは軽量化成形、多材・多色成形などの成形技術を自社のノウハウで最適化し、「モジュール化オプション」を充実させることで高付加価値な成形に貢献するという。また、650トン以上の大型機種で型開閉速度の向上と金型交換に要する時間短縮を図ることで、段取り時間と生産サイクルの短縮が可能となり生産性の向上を図った。

さらに、オプションとして型締力UP仕様を用意し、ワンサイズ下の機械でも同等の成形対応ができるという。

射出成形機と周辺機器の接続機能を強化し、成形機から機能の一元設定・モニタを可能にした。成形条件と周辺機器設定を一括管理し、設定ミスの防止と省人化に貢献できるという。また、SXIII向けに新型コントローラー「INJECTVISOR-V70」を開発、「視認性」「操作性」「設定自由度」の向上を図ることで生産性の向上を支援する。

EC-SXIIIでは、19インチの「抵抗膜式タッチパネル」を採用した上下2画面構成とし、メニューの視認性、条件設定のしやすさなど操作性を向上させた。また、中子・押出・空気吹付の動作タイミングを画面上で確認しながら自由に設定できるようにすることで、様々なニーズに応えるようにしたという。

金型交換の多い生産でも自動化できるよう、生産スケジュールと工程間段取りを自在に設定できる機能「PRODUCTROL」を搭載している。