IoT機器組み込み型セキュリティサービスを提供開始

日立情報通信エンジニアリングは、IoT(システムの高セキュア化を実現する、IoT機器組み込み型のデータ保護ソリューション「IoTデータセキュリティ」のサービス提供を開始した。

IoTデータセキュリティは、IoT機器間(End to End)におけるシステムデータを暗号化によってガードするデータ保護ソリューション。暗号データの共有化を安全に行うことができるデータ「暗復号ソフトウェア」と、ユーザーによる暗号鍵管理の運用負荷を軽減する「鍵管理サービス」により、セキュアな環境構築を支援する。

暗復号ソフトウェアは、日立製作所の「鍵付け替え技術」の採用により、お互いの暗号鍵を共有することなく、データ利活用を可能にする。また、暗号データを平文化せずに異なる暗号鍵に付け替え(再暗号化)が可能なため、データ共有時の漏えいリスクを排除する。日立情報通信エンジニアリングによると、IoT機器への組み込みを考慮し、OSが不要な処理性能の低い機器でも利用できる軽量・コンパクトなソフトウェアとして様々な用途でのセキュリティ強化に利用できるという。

鍵管理サービスは、IoT機器に組み込まれる暗号鍵の増加に伴い複雑化する暗号鍵の運用管理を一括管理し、ユーザーの運用負荷を軽減する。

IoTデータセキュリティを導入することで、これまでの安価なインターネット回線を高セキュア化できる。そのため、安全性の担保が必要な制御データの保護や組み込み機器のファームウェアの更新、暗号化されたデータのネットワーク上ストレージへの一時的保管など、製造業や公共、インフラをはじめ、様々な用途でEnd to Endのデータ共有を安全に行うことを可能にする。