藤枝市、LPWAを活用した児童の登下校通知サービスの実証実験

藤枝市とソフトバンクは、2016年6月に締結した包括連携協定に基づき、ソフトバンクが市内に敷設したLPWAネットワークを活用した「藤枝市小1児童登下校お知らせサービス実証実験」を2017年10月から市内の一部小学校で先行開始した。

今回開始するのは、ソフトバンクが市内広域に敷設したLPWAゲートウェイと、市内の小学校の昇降口付近に設置したBLE(Bluetooth Low Energy)ゲートウェイを活用し、小学1年生に配布したトラッカーデバイスがGPSによる位置情報や昇降口の通過情報を検知して、保護者のスマートフォンなどのアプリ上に位置を表示したり、保護者へ通知したりするサービスの実証実験。トラッカーデバイスのボタンを押すと、事前に登録されたメールアドレス宛に通知が届く機能も備えている。

ソフトバンクによると、従来の同様のサービスは3Gや4Gなどの通信ネットワークを利用することが多く、通信トラフィックや電池に対する負担が大きいという課題があったという。今回、ソフトバンクが市内広域に敷設したLPWAネットワークと、ピンポイントでリアルタイムな測位を得意とするBLEネットワークの長所を生かしたハイブリッド型デバイス、ソフトバンクのIoT(モノのインターネット)プラットフォームを活用することで、より省電力で広域な通信を可能にする。

藤枝市は、まず藤枝市立青島小学校の1年生を対象に先行開始し、2018年1月から市立小学校全17校に拡大する予定。ソフトバンクは、今後も藤枝市とのIoT分野における連携を強化し、LPWAネットワークを活用した様々なサービス開発・実証に取り組む計画。