ARを利用して安心・安全な運転を支援、三菱電機

三菱電機は、安心・安全・快適なクルマ社会を目指した次世代の運転支援技術を搭載したコンセプトカー「EMIRAI4(イーミライフォー)」を開発した。「第 45回東京モーターショー2017」に出展する。

EMIRAI4は、高精度3次元地図と高精度測位技術を用いて開発した高精度ロケーターと新開発のAR(拡張現実)対応HUD(ヘッドアップ・ディスプレイ)を組み合わせた。濃霧や雪道など見通しの悪い環境下でも自動車が進むべき道路や車線をHUD上にAR表示する。

新開発の「Knob-on-display(ノブ・オン・ディスプレイ)」により、タッチ操作の多機能性とノブ操作の安心感の両立に加えて、センター・インフォメーション・ディスプレイ周りのシンプルなレイアウトを実現。メーター表示部に新開発のクロッシング・ディスプレイを搭載し、高い視認性を保ちつつリアルな浮遊感・奥行き感のある表示を可能にした。

また、広角カメラ1台で運転席・助手席搭乗者を同時にモニタリングするシステムを開発。運転者の顔の向きや視線情報などから脇見・居眠りなどの異変がないことを確認することで、自動運転から手動運転への安全でスムーズな切り替えを可能にした。エアコンの温度設定など、乗員の好みや状態に合わせた快適な車室内空間を提供する。

さらに他車・歩行者に運転意図・状態を知らせるライティング技術を開発。車体に設置したセンサーにより乗員の動きを検知し、ドアの開閉など車の動きが分かる表示デザインを路面に照射する。路面ライティングやボディライティングにより事故防止やスムーズな交通に貢献するという。