超スマート社会向け、IoTビッグデータ基盤を構築

世界に530億。TOKYO2020の頃にはそれほどの数になるという。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代を迎え、現状のビッグデータ規模をはるかに凌ぐ「超ビッグデータ」の創出・活用を可能とする超ビッグデータプラットフォームを構築する。

技術による新たな社会応用として、製造工場へのサイバー攻撃、故障の撲滅を目指すファクトリセキュリティと予見先取ヘルスケア・医療サービスを目指すヘルスセキュリティに関する研究開発を行っているという。革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環として、京都大学 大学院情報学研究科 原田博司教授の研究グループは、IoT機器で取得された情報を安全かつ確実に収集するための超ビッグデータ創出基盤をアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築した。

今回開発した超ビッグデータ創出基盤は、各種IoT機器によって医療、ものづくりの環境で取得された環境用、制御用センサー、メーター、モニター情報を安全、かつ確実に収集するために、各種IoT機器に対して、接続するための共通インターフェースを定義し、機器登録を行い、電子証明書を自動発行する機能を搭載している。
参照のみの参照系、IoT機器の制御も可能な制御系データを個々に蓄積する機能および簡易なデータ処理を行う機能や、蓄積されたビッグデータを各種ビッグデータ処理エンジン、アプリケーションサーバから簡単にアクセスすることができる共通インターフェースも搭載している。

この基盤に市販のWi-SUN――例、IEEE802.15.4gをベースにした、全国の電力会社に採用されている通信規格――搭載の小型IoT用ゲートウェイおよびWi-SUN搭載センサー機器等を接続させ、温湿度、使用電力等のデータが安全、確実に収集し、その収集データを可視化アプリケーションに伝送することにより、データの可視化を行えることを実証したという。