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シェアサイクル、GPS機能で利便性を加速
スマートフォンの普及と、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の台頭により昨今、日本でも自転車のシェアリングエコノミーが広がりつつある。電車やバスでたどり着いた町でさっそうと自転車を駆る。気分は良いし、エコだし、時間の節約にもなる。
従業員のアイデアを広く募集して事業化を行う新規事業提案制度によって会社も設立され、「ラストワンマイル」の移動を支える補助交通として、各地域に根差した自転車シェアリングを発展させることを目的としている。IoTを活用した自転車シェアリングシステム「HELLO CYCLING」のサービスを、愛知県岡崎市とソフトバンクグループのOpenStreetおよびソフトバンクは、明日から来年3月末まで提供すると発表した。
一般社団法人岡崎パブリックサービスを運営主体とした同サービスにおいて、利用者は、スマートフォンやパソコンで駐輪場「ステーション」の検索、自転車の利用予約、決済までの一連の手続きを簡単に行うことができる。「ステーション」であればどこでも自転車を返却することが可能だという。
サービスで使用する自転車にはGPS(全地球測位システム)機能が搭載された鍵「スマートロック」が取り付けられていて、岡崎市、OpenStreetとソフトバンクはこの「スマートロック」により集積された自転車の走行データを分析して、サービス利用者へのバスや電車などと組み合わせた最適な移動方法の提案や、標識の設置による道路整備などに役立てる予定である。
岡崎市はすでにデンソーと「モビリティ・IoTを活用したスマートなまちづくりに関する協定」を5月に締結するなど、IoTを活用した交通インフラの整備に取り組んでいて、今回の「HELLO CYCLING」の活用は、この取り組みを加速させることを目的としたものだという。