青果物流通における新インフラの構築に向けて業務提携

農業総合研究所は、デリカフーズホールディングス(以下、デリカフーズHD)と、青果物流通における新たなインフラを構築することについて業務提携契約を締結した。両社が持つ情報と技術・流通インフラを共有することで、新たな青果物インフラの構築を目指す。

今回の提携により、デリカフーズHDが構築してきた大規模農家向け外食・中食流通インフラと、農業総合研究所が構築してきた中小規模農家向け小売流通インフラが相互に乗り入れ可能となり、青果物流通の新たなインフラが構築できるという。

デリカフーズHDが構築した大型契約産地と農業総合研究所が構築した中小型契約産地を共有することで相互の調達領域を拡大する。また、デリカフーズHDが全国に展開する冷蔵センターを農業総合研究所の流通拠点として共有することで、施設・作業・物流の効率化を図る。

また、デリカフーズHDが独自に構築してきた「デリカスコア(成分分析による野菜の見える化)」を農業総合研究所の契約農家に導入し、消費者向けに提供する情報へ展開する。さらに農業総合研究所が構築してきたタブレットを使用した商品(栽培)情報ツールをデリカフーズHDの契約産地に展開し、業務用野菜の情報ツールとして展開する。双方の情報およびデータを共有し、農産物ビックデータの構築を図る。

その他、デリカフーズHDの販売先である外食・中食向けに農業総合研究所の契約農家約7,000人の青果物を販売展開。農業総合研究所が展開する農家の直売所にデリカフーズHDが手掛ける高栄養化青果物を販売展開する。