英XMOSは、Amazonの自然言語応答サービス「Alexa Voice Service（AVS）」向けに、業界初となる「VocalFusion」4マイクロフォン対応開発キットの提供を発表した。
Amazon AVS向けVocalFusion 4マイクロフォン開発キットは、最近発表されたAVSデバイスSDKを使用して構築され、リファレンス・クライアントを搭載する開発キット。AVSデバイスSDKは、Alexa対応製品の開発を簡素化し、商用デバイスメーカーがAVS製品の市場投入を迅速に行うことを支援するように設計されている。
この開発キットは、コンパクトな4マイクロフォンのリニア100ミリメートルアレイを特長としている。ノイズ環境下でもキャプチャされた音声信号は明瞭であり、部屋全体からの音声による制御（コマンド）を正確にキャプチャし、そのコマンドをAlexaクラウドベースの音声認識システムで処理させることができる。
XMOSは、音声デジタル信号処理（DSP）とプログラマブルI/O処理、制御ソフトウェアを単一チップにまとめたソリューションを提供しており、部品表（BOM）の大幅な削減や設計の柔軟性、コスト削減に貢献する。
XMOSが提供するソリューションは、オーディオ製品に採用されアワード受賞歴を持つXMOSのxCOREマルチコア・アーキテクチャをベースにしたファー・フィールド音声プロセッサ「VocalFusion XVF3000」をコアとしている。XVF3000は、音楽再生中に声で再生を中断または一時停止可能な「バージイン機能」を実現する全二重アコースティック・エコー・キャンセラ（AEC）、適応型ビームフォーミングとノイズ抑圧機能といった高性能な音声処理能力を備えている。