AIを活用した顧客をつかむ自動ターゲティングツール

ALBERTは、人工知能(AI)を用いた自動ターゲティングサービス「Gripper(グリッパー)」を提供開始した。多くの企業のマーケターが簡単に使用できる顧客ターゲティングツールの製品化を目指して開発された。

Gripperは、購買・閲覧・属性などの定型データだけではなく、画像・テキストなどの非定型データも含めて総合的に活用することで、自動で顧客ターゲティングを行なうサービス。ディープラーニング技術を用いて画像やテキストデータから抽出した商品カテゴリやブランドなどの特徴と、購買・閲覧・属性といったデータを掛け合わせて解析。総合的に顧客の好みを把握し、機械学習を用いてターゲティングする。商品カテゴリやブランドといった粒度で、適切な販売促進を行なうことを支援する。

ALBERTによると、画像やテキストの特徴をディープラーニングで学習するため、購買や閲覧のデータが存在しない新商品においても、ターゲティングを行なうことができるメリットがあるという。

従来の顧客ターゲティングでは、性別・年代・購買回数・購買金額・最終購買日などの定型データのみを用いてマーケターが手動でセグメントを作成するため、恣意的になりがちだった。そうした課題を解決するために開発されたサービスだと同社は説明する。

また、DMやカタログを送付する際に、適切なターゲットを自動的に抽出してアプローチすることも可能。各種のデータウェアハウス、DMP、マーケティングオートメーションツールなどとの連携機能も備える。