富士通九州システムサービスは、従来から提供しているマネージド・セキュリティ・サービスに、企業や組織のクラウド利用におけるセキュリティ統制を支援する「クラウド利用統制サービス」を新たに追加した。
Skyhigh Networksは、世界で600社の導入実績を持つ「CASB」(Cloud Access Security Broker)分野の大手ベンダー。CASBとは、複数のクラウドサービスに対してセキュリティポリシーの適用やクラウドアクセスログ分析、アクセスコントロールを実現する仕組みを指す。
クラウド利用統制サービスは、クラウド利用状況を可視化することで、リスク評価や利用基準の統一を図って管理・統制を支援する。クラウド上のデータに対するアクセス制限やDLP(情報漏えい防止)、不審な行動の検出などにより安全性の強化を図ることもできる。また、ゲートウェイ型サービスで、端末などへのエージェント導入の必要がなく既存環境にも導入しやすい。
クラウド利用が加速的に進む中、メールやストレージなどのクラウド利用に関する管理が、企業統治における重要課題として認識され始めている。しかし、クラウド利用がエンドユーザー部門の判断に任され、どのようなサービスに対してどのような使い方をしているのかを管理部門が把握できておらず、統制に課題を抱えている企業が数多くある。
このような課題に対応するためには、クラウド利用の可視化や脅威防御、コンプライアンス、データセキュリティの対策を進めていくことが重要となっている。これらの対策はCASBと呼ばれ、クラウド利用におけるセキュリティ対策として注目されている。
富士通九州システムサービスは今後、Skyhighのサービスに自社の経験豊富な専門技術者による分析・運用サポートを組み合わせたマネージド・セキュリティ・サービスを提供する。クラウド利用統制サービスの販売時期は、2017年10月中旬を予定。同社は、国内において今後3年間で、5億円の販売を目標に掲げている。