新型「日産リーフ」、自動運転支援機能を新たに搭載

日立オートモティブシステムズは、自社のADASのECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が、2017年9月にフルモデルチェンジして発表された日産自動車(以下、日産)の新型「日産リーフ」に採用されたことを発表した。

ADAS ECUは、ACC(Adaptive Cruise Control:車間距離制御)システムや衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システムなど複数の運転支援システムを単一のコントローラーに統合したADASの中核製品。日立オートモティブシステムズのADAS ECUは、2009年に発売された日産の「フーガ」に初めて搭載されて以降、量産実績を重ねてきた。日産リーフには2015年から採用されている。

新型日産リーフには、「プロパイロット」「プロパイロット パーキング」の2つの新機能が採用された。プロパイロットは、高速道路における渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンでアクセルやブレーキ、ステアリングの全てを自動的に制御し、ドライバーをサポートする高速道路同一車線自動運転技術。プロパイロット パーキングは、アクセルやブレーキ、ハンドル、シフト、パーキングブレーキまで駐車操作の全てを自動制御する国産車初の本格的自動駐車システムだ。

日立オートモティブシステムズはそれらの機能をADAS ECUで支援する。プロパイロット搭載車種への同社製ADAS ECUの採用は、2016年8月にフルモデルチェンジした「セレナ」、2017年6月にマイナーチェンジした「エクストレイル」に続き3車種目となる。今後も日立オートモティブシステムズは、自動車メーカーにおける自動運転技術搭載車の実用化や普及に貢献していくと説明する。