場の空気を読むクラウドプラットフォーム始まる

最近はICT(情報通信技術)の発展によりヒトやモノの情報がデジタル化され、その情報を利用して多くのサービスが誕生している。さまざまな市場ニーズに応えるために、これまで、センサや通信モジュールなどの部品の提供をおこなってきたという。


ムラタセイサク君、ムラタセイコちゃんでもお馴染みの村田製作所は、場の雰囲気や盛り上がり、人間同士の親密度など、これまでデジタル化できていなかった情報を空間情報としてセンシングし、可視化データとして提供する仮想センサプラットフォーム"NAONA"の実証実験を開始した。同システムは様々な情報をセンシングするハードウェアを接続し、そこで取得されたデータを組み合わせて空間情報として解釈、出力するクラウドプラットフォームだという。

これによって、たとえば、飲食店や小売店などでは店内の雰囲気や活況度を把握して、接客サービスの質の向上を図ることができる。

オフィスでは会議室や執務室の生産性や快適性を把握することで、健康な経営環境の実現を支援することが可能になる。

事業化に向け、実証実験や先行導入をさまざまな企業と実施していて、今後も新たなサービスの創出や市場の創造に挑戦していく構えである。同社は、NAONAにおいて、センシングの対象をヒトやモノの単位から、空間に存在するヒトやモノの関係性にまで拡大し、そこで得られる関係性についての情報を活用したサービスの創出を目指す。

システムは来週、幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2017」ムラタブースにて披露される。

――ブースでは、セイサク君、セイコちゃん、チアリーディング部の娘たちにも会えるのだろうか。今回発表のNAONAとチアリーダーたちの動きが連動すれば、きっと場は盛り上がると思うのだが......。