サイプレス セミコンダクタは、超低消費電力のWi-Fi/Bluetooth無線接続を実現し、ウェアラブル端末やスマートホーム製品、ポータブル・オーディオ・アプリケーションのバッテリー寿命の延長を可能にする「CYW43012ソリューション」を発表した。
サイプレスのCYW43012ソリューションは、28ナノメートルプロセス技術を採用。消費電力は現行のソリューションと比べて受信モードで最大70%、スリープモードで最大80%削減でき、バッテリー寿命を延長する。また、「IEEE 802.11a/b/g/n」に準拠するのに加えて、802.11acアクセスポイントとの相互接続が標準モードで可能だ。
これにより、スループットとエネルギー効率を向上し、同時に802.11ac Wi-Fiネットワークのセキュリティ強化や通信距離拡大も図れる。CYW43012コンボ チップの共存エンジンは、2.4GHzおよび5GHz Wi-Fiのデュアルバンドで、かつBluetooth/Bluetooth Low Energy(BLE) 5.0のデュアルモードを同時に対応可能。無線接続の複合性能を最適化したアプリケーションを実装できる。
サイプレスのIoT事業部のマーケティング担当副社長であるBrian Bedrosian氏は、「バッテリー寿命は、ウェアラブル端末やスマートホームセキュリティカメラ、ワイヤレススピーカーなど、様々なコネクテッドデバイスの重要な差別化要因。多くの人が連続使用時間の延長による利便性の向上を誰もが望んでいるからだ。サイプレスの新しいコンボソリューションは、消費電力の新たな基準を打ち立て、Wi-Fiデバイスの長いバッテリー寿命を実現する革新的なソリューションだ。802.11ac-Friendly機能はサイプレスの比類のないマルチ無線共存エンジンと相まって、高品質の接続性能と通信距離の拡大によって電波環境の改善に貢献するだろう」とコメントしている。