オン・セミコンダクター、低消費電力を実現するSigfox認定RFシステムインパッケージを発表

オン・セミコンダクターは、先進のRFシステムオンチップ(SoC)と、TCXOを含む全ての周辺部品を統合する新しいプログラマブルRFトランシーバ・システムインパッケージ(SiP)である「AX-SIP-SFEU」を発表した。

AX-SIP-SFEUは、送受信の両方で最も高度に統合されたSigfoxソリューションを提供する。Sigfoxとは、フランスの通信事業者「SIGFOX」が提供している、IoT(モノのインターネット)向けに特化したLPWA通信規格のこと。

AX-SIP-SFEUは、シンプルな汎用非同期送受信(UART)インタフェースを介して導入企業の製品に接続する。フレームの送信および無線パラメータの設定にはATコマンドが使用され、ユーザーが独自のソフトウェアを実装できるように様々な種類のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を用意している。新しいデバイスは、ソフトウェア開発者向けの開発キット、IDE(統合開発環境)とともにオン・セミコンダクターのエコシステムの一部として構成される。

オン・セミコンダクターによると、AX-SIP-SFEUにはAX-SFEU SoC製品群での優位性を活かして、必要な全ての機能が組み込まれているという。また、コンフォーマルシールドされ、電波規制に関する承認を事前に取得した状態で提供される「箱から出してすぐに使える」ソリューションだと説明する。そのため、ユーザーはアプリケーションとアンテナの設計に集中することができ、設計の簡素化、市場参入までの期間の短縮、全体的なコスト削減が図れるという。