IoTコラボロッジの実験始まる

米国でも欧州でも今、アイデアや先端技術を有する人たちがともに仕事をするスペースが人気だ。

新たな商品やサービスなどを生み出すインキュベーションスペースとも呼ばれる共用空間・オフィスで、大企業などの支援を受けつつ、世界にイノベーション(技術革新)をもたらす、夢を現実化する。

日本では昨年、Yahoo! JAPANが同社紀尾井町オフィス内に社外の人も利用できる「LODGE」をオープンし、社内外の交流を促し、個性や才能、情報が集まる場所を提供している。そしてきょう同社は、スイスの家具メーカーVitraとみずほ情報総研とともに、このオープンコラボレーションスペースにて実施している新たなイノベーションを生みだすための取り組み、「ジッケン オフィス」の一環として、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」センサを用いた実証実験を始めると発表した。

コミュニケーション活性化の可視化を目標に行う、同実験では、より自由でクリエイティブな働き方を可能にし、新たなイノベーションが生まれる空間を目指すため、最新の働く環境と家具を提案するVitraとともに、 今月19日から11月10日の間、LODGE内のテーブルや椅子などの家具を置き換える。さらに来週月曜日より、みずほ情報総研の協力のもと、IoTセンサをLODGE内の一部に導入し、赤外線による人数カウントや会話の周波数分析をする。

利用人数や会話の盛り上がりを計測してその活性度合いを可視化。インテリアおよびレイアウトの変更など環境の変化が、コミュニケーション活性化に影響を及ぼすのか、比較実験を行う。自由かつカスタマイズ可能なオフィス空間では、実験期間中、未来のワークスペースについてのハッカソンや、さまざまな領域で活躍中のクリエイターによるトークイベント、フォトコンテストなど、新たなイノベーションを生み出すきっかけとなるイベントもあわせて行うとのことだ。