AIの業務適用を支援するPoCプロジェクト支援サービス

日本ユニシスは、AI関連技術体系「Rinza」を使った知的エージェント構築環境「RinzaTalk」において、業務適用に向けたPoC(Proof Of Concept:概念実証)プロジェクトを円滑に行うための「RinzaTalkプロトタイプ開発キット」と「RinzaTalk PoC支援サービス」を提供開始した。

RinzaTalkプロトタイプ開発キットは、知的エージェントに必要な「会話制御」「自然言語解析」「トークスクリプト管理」「アクション制御」などの機能をセットにしたソフトウエアで、PoCのためのプロトタイプ開発環境を提供する。

RinzaTalk プロトタイプ開発サービスでは、あらかじめ定義された作業項目に沿ってプロトタイプを開発できる。稼働環境に日本マイクロソフトのクラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」を利用することで、コスト的にもスモールスタートを可能にしている。

自然言語処理のための辞書、会話スクリプトともにGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を利用しての柔軟なメンテナンスが可能で、プログラミングの手間がかからないのが特徴。一問一答の検索型での応答に加えて、会話意図や条件などを定義することで対話型シナリオを実装できる。多様なデータソースや業務サービスと連携するための機能を備え、知的エージェントサービスを多様な業務に適用できる。

RinzaTalk PoC支援サービスでは、PoCのために計画・実施すべき作業プロセスと提供物をあらかじめ定義し、プロジェクトの速やかな立ち上げと遂行を支援する。「RinzaTalk アセスメントサービス」と「RinzaTalk プロトタイプ開発サービス」で構成される。

RinzaTalkアセスメントサービスは、知的エージェント導入に当たり、顧客業務における現状の課題を把握、実現に向けた検討の支援を行う。RinzaTalkプロトタイプ構築サービスは、RinzaTalkプロトタイプ開発キットを利用して、技術検証および業務検証を行うためのプロトタイプを開発する。

日本ユニシスでは、RinzaTalkを含むAI関連技術体系Rinzaの関連サービスで、3年間で20億円のビジネス規模を見込んでいる。